『中学入試 算数 塾技100』の内容と利用法

『中学入試 算数 塾技100』の内容と利用法 子育て

『中学入試 算数 塾技100』は、入試で頻出の解法パターンを100の項目に分けて学んでいくための問題集です。塾で教わるカリキュラムに沿って構成されているため、先取り学習をしているお子さんの場合は小4から使うこともできます。中堅校志望者はこれを最終目標としてもいいくらいですし、難関校志望者は基礎固めや応用問題に挑戦する前の準備段階として使うといいでしょう。

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内容

中学入試で頻出の解法パターンが100の塾技に分けられ、おおむね塾で教わるカリキュラムに沿って学べるように配置されています。各塾技は見開きページで完結するように構成されており、学ぶ内容が明確になっているため、苦手分野だけを集中的に学習することも可能です。別冊解答の解説が充実しているため、受験直前まで利用できるでしょう。

見開きページの左側にはその回に学習する塾技の「要点」と「解説」がまとめてあります。復習と確認がてら、これをざっと眺めてから右のページに進みましょう。詳しく読み込む必要はありませんが、何が書いてあるのかさっぱり分からない場合は基本知識が不足している可能性もあります。『?に答える! 小学算数』や『小学総合的研究 わかる算数』などを見直して、まず基礎固めを行ってください。

右側のページは「入試問題で塾技をチェック!」(例題)と「チャレンジ!入試問題」(練習問題)という2つの部分で構成されています。例題はすぐ下に解説がありますので、隠して解いてみてもいいですし、解説を読みながら解法を確認するという使い方もできるでしょう。短時間で全体を復習したいときなどは、この例題だけを解説を隠しながら眺めて解法が思い浮かんだら次に進む、というような使い方をしてもいいかもしれません。

練習問題は難易度別でA~Cの3段階に分けられており、別冊解答で詳しい解説を確認することができます。別冊解答の解説は図や途中式だけでなく、日本語での説明も丁寧に書かれているため、単に解けたかどうかではなく、途中式が合っていたどうかを確認することもできるはずです。練習問題はたまに難易度が高いものもあるものの、おおむね適切なレベルのものが配置されています。これから応用問題に取り組み始めるというお子さんにも最適です。塾技の問題がすらすらと解けるようになれば、パターン認識力だけでなく、それらの解法を組み合わせた複合問題に対応できるだけの力が身につきます。

中堅校志望者の最終目標として、また難関校志望者が本格的な応用問題や過去問に挑戦する前の総復習・総仕上げとして使えるなど、利用価値の高い問題集です。あえて難点を挙げるとすれば、見開きで完結させるためか、レイアウト的にギュッと詰め込まれていてごちゃごちゃしているという印象を受ける子供もいる点でしょうか。それさえ気にならなければ、受験直前まで十分利用可能です。

取り組む時期

塾に通っている人や先取り学習をしている人はできれば小6の5月までに1周しておきたいところです。その後は解法の確認や苦手分野の強化に使うことができます。塾に通っていない人は7~8月頃に取り組むといいでしょう。夏中に1周目を終わらせることを目標にするといいと思います。

『スピードアップ算数』を終わらせた後に『プラスワン』と並行して解法を確認しながら取り組むと効果的かもしれません。

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