『算数 プラスワン問題集』の内容と利用法

『算数 プラスワン問題集』の内容と利用法 子育て

『算数 プラスワン問題集―中学受験』は基本事項の学習を一通り終え、本格的な受験準備に向けて分野別、テーマ別の演習を行うための問題集です。中堅校志望者は公式や解法の総整理に、また難関校志望者は難易度の高い問題に進む前の基礎固めに使うことができるでしょう。

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内容

4部構成で、第1部は基本事項を解説する基礎講義、第2部は分野別演習、第3部はテーマ別演習、第4部は入試精選問題が取り上げられています。第1部をじっくり読む必要はありません。確認程度にさらっと読むか飛ばして第2部から始めましょう。

第2部は大きく分けて3つの分野「和と差・割合と比・速さ」、「平面図形・空間図形」、「数の性質・規則性・論理」から構成されており、問題数は1ページに6~8問です。まずは1ページ30分程度で取り組んでみるといいでしょう。1~2分考えても分からない問題は飛ばして後で解説を読むというやり方でも構いません。最終目標は1ページ10~15分ですらすら解けるようになることです。このレベルに達するまでは少し時間がかかるかもしれませんが、解法の習得だけでなくパターン認識力も強化できますので、ぜひ何度も復習してください。

第3部はテーマ別の演習として、ダイヤグラムや最短距離など、入試では頻出かつ苦手な人が多いテーマを取り上げています。一通り解けるようにしておくのが理想ですが、志望校が固まっているのであれば、必ずしもすべての問題を解く必要はありません。自分の志望校の過去問などを分析して必要な問題を取捨選択してもいいでしょう。

解説は図や表などがふんだんに使われており、小学生にも分かりやすいものとなっています。ただ、あくまで基本的な解法を習得していることを前提とした解説であることに注意しましょう。解説を読んでもさっぱり分からないという人は『予習シリーズ』などの塾のテキストや『?に答える! 小学算数』、『小学総合的研究 わかる算数』などを使って見直しを行う必要があります。基本的な解法が定着している人は『塾技』と併用してもいいかもしれません。

(おそらく紙面の都合上で)同じ解法で解けるにもかかわらず、異なる解法が紹介されていることがある点には注意が必要です。子供によっては、なぜ違う解き方をしなくてはいけないのか混乱する場合があるかもしれません。指導者がいる場合は、どれが同じタイプの問題かということや、同じ問題でも複数の解法があるということを説明してあげるといいでしょう。

取り組む時期

塾に通っている人や先取り学習をしている人はできれば小5の3月までに、遅くとも小6の5月までには終わらせておきたいところです。塾に通っていない人は6~7月頃に取り組むといいと思います。夏前までに一通り終わらせることを目標にして取り組むといいでしょう。

『スピードアップ算数』を終わらせた後に取り組むとちょうどいいと思います。『プラスワン』が終わった後にまた『スピードアップ算数』に戻ってランダム形式の問題に挑戦するという使い方も効果的です。

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