小学3年生の学習内容になると、算数では少しずつ複雑な計算も出てきて、苦手意識を持つお子さんが増えてくる時期です。また、ご家庭によってはそろそろ中学受験をどうするかということも検討し始める頃でしょう。
この時期にしっかり家庭学習を行っておくことは、算数に対する苦手意識をなくすという意味でも、中学受験を含めた小4以降の学習内容にスムーズに進むという意味でも大切なことです。この記事では、家庭学習でどの教材を使うべきかお悩みの親御さん向けに、比較的新しい問題集も含めこれだけやっておけば十分、という必要最低限のものに絞ってご紹介してあります。
ここで紹介する内容をきちんと消化することができれば、小学4年生までは塾に通わずに中学受験準備を進めることが可能です。
小2の学習内容に不安がある方は以下の記事を参考にして、まず基礎固めをしてください。基本路線は小2と同じですが、小3からは少しずつ分量を増やしていきます。
基礎固め(期間:1~2か月)
基本事項の習得
まずは『上級算数習熟プリント』で基本事項を習得しましょう。算数が苦手なお子さんであれば『中級算数習熟プリント』でも大丈夫です。繰り返し復習できるよう、コピーして使いましょう。
図形ドリル
『天才ドリル 平面図形が得意になる点描写 線対称』と『天才ドリル 平面図形が得意になる点描写 点対称』、『天才ドリル 立体図形が得意になる点描写』で図形に対する感覚を身につけましょう。
図形問題は持って生まれたセンスや閃きが必要だから勉強しても意味がない、と思っている人がいるようですがそれは大きな勘違いです。もちろんお子さんによって得意・不得意はあります。しかし、閃きは色々な問題を解き、数をこなすことでしか身につかないものです。何となくの感覚だけで解いていると力はつかず、中学受験には対応できません。
計算練習(基礎編)
計算練習はスポーツや音楽の練習と同じで、短い時間でもなるべく毎日継続することが重要です。『陰山英男の徹底反復「百ます計算2 2けたと1けた」』で計算習慣の定着を図ると共に、『小学校の先生がつくった! 朝学プリント けいさん 小学1・2年生』で1~2年生の内容を復習して完璧にしておきましょう。
というのも、1~2年生の内容で躓いていると、この先の内容に進む際に必要以上に時間がかかってしまうからです。なお、計算問題をやる際にはかならず制限時間を設けてやるようにしましょう。時間意識を身につけることで、短時間で集中して取り組むことができるようになり、効率的に勉強を進められるようになります。
応用力養成(期間:2~3か月)
応用力養成
基礎が固まったら『小学ハイクラスドリル』に取り組んで徐々にステップアップしていきましょう。ミスを連発してしまう回があったり、最初は手がつかない問題があったりするかもしれません。復習をしながらじっくりと取り組んでいきましょう。
計算練習(応用編)
『リーダードリル〈算数〉』で少し難しめの計算練習を積みましょう。間違えた問題の復習などもしながら、最終的に1回を「8分でノーミスか1問ミス」で解けるようになれば合格です。
きらめき算数脳(+αとして)
算数が好きなお子さんや、お子さんの思考力を鍛えたいという場合は『きらめき算数脳』に取り組みましょう。SAPIXが作っただけあって、子供が夢中になる要素が満載です。うんうん唸って楽しみながら思考力を鍛えることができます。
『きらめき算数脳』については以下の記事をご覧ください。
発展問題への挑戦(期間:2~3か月)
発展問題への挑戦
中学受験を考えている、あるいは算数が得意なお子さんは『トップクラス問題集』か『スーパーエリート問題集』に挑戦しましょう。このレベルになると算数が得意な子でも初見では解けない問題が増えてきますので、徹底的な復習が必要です。なお、スーパーエリート問題集は小3までで終わりになります。
中学受験を考えていない、あるいは先取り学習を優先したいという方針のご家庭の場合は、応用力養成段階まで終えた後、4年生の内容に進んでもいいと思います。
計算練習(発展編)
『ハイレベル算数ドリル 小学3年 500題』で思考力が要求される難問に挑戦しましょう。難易度は高めです。最初はできなかった問題も、地道に取り組んでいれば少しずつできるようになると思います。なかなか進まずストレスになるようでしたら、無理に終わらせる必要はありません。
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